コーヒー【やる価値あり】

やる価値あり
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家で淹れるコーヒータイム

コーヒーを淹れるのは、飲み物を作るという意味だけではありません。

豆を選び、挽き、丁寧にお湯を注ぐという一連の行為を通じて、無限に広がる風味の世界を探求する趣味にもなります。

この記事では、必要な道具の選び方、コーヒー豆の知識、そして実際に最高の一杯を淹れるための具体的な手順までご紹介します。

カフェでしか味わえないと思っていた特別な一杯を、毎日の暮らしの中で楽しんでみませんか?

コーヒーという趣味がもたらす豊かな時間

一日の始まりを、特別な瞬間に変える

朝にコーヒーを飲んで一日をスタートするという方も多いのではないでしょうか。

コンビニやカフェで手軽に購入するコーヒーも便利ですが、自分で選んだ豆を挽き、湯を注いだ瞬間に立ち上る豊かな香りを楽しみながら淹れた一杯は、格別な味わい満足感をもたらす時間となるでしょう。

心をほぐすリラックス効果

コーヒーには、リラックス効果があると言われています。

特に重要なのが「香り」です。

コーヒーの香りを嗅ぐと、人の脳からはリラックス状態の時に現れる「α波」という脳波が多く発生することが複数の研究でわかっています。

嗅覚は感情を司る脳の領域と密接に結びついているため、脳がコーヒーの香りを「心地よい」と判断することで、自然と心が落ち着き、穏やかな気持ちになるのです。

  • グァテマラブルーマウンテンの香り
    →脳内のα波をより多く発生させることが示されており、リラックスしたい時に
  • ブラジルサントスマンデリンの香り
    集中力を高めたい時に
ワン太
ワン太

いろんな豆の効果を調べるのも楽しいかもしれませんね!

温かいコミュニケーションツール

コーヒーは、人と人との繋がりを深める素晴らしい趣味にもなります。

自分で淹れたこだわりの一杯を家族や友人に振る舞うことは、言葉以上に温かいおもてなしになります。
「美味しいね」という一言が、淹れ手にとっては大きな喜びとなり、会話のきっかけを生み出します。

また、SNSなどを通じて同じ趣味を持つ人々と繋がり、コーヒーを介して人間関係が広がるかもしれません。

意外と経済的?

基本的な道具一式は、5,000円~6,000円程度で揃えることが可能です。

カフェでスペシャルティコーヒーを一杯飲むと400円以上…
→自宅で淹れる場合の一杯あたりのコスト=100円~200円程度で済むことも!

初期投資である器具代は、カフェに通う費用を節約することで、比較的短期間で回収できるのです

知的好奇心を満たす、一生ものの趣味

ワン太
ワン太
  • 生産国(コロンビア、エチオピア、インドネシアなど)ごとの気候や土壌、栽培方法で、豆の風味はどう変わるの?
  • 焙煎の度合いで酸味や苦味はどう変わるの?
  • 抽出方法ハンドドリップ、フレンチプレス、エアロプレスなどによる味わいの違いは?

こうした探求に終わりはありません。
コーヒーは、あなたの知的好奇心を生涯にわたって満たし続けてくれる趣味になるでしょう。

最高の最初の一杯を:初心者のための道具選び

ここでは、最もおすすめの抽出方法である「ハンドドリップ」を軸に、道具選びを紹介します。

ハンドドリップ入門:最低限必要な道具

  • ドリッパー:コーヒー粉をセットし、お湯を注ぐための器具。
  • ペーパーフィルター:ドリッパーにセットしてコーヒーを濾すための紙。
  • サーバー:抽出されたコーヒーを受けるための耐熱容器。
  • ケトル(ポット):お湯を沸かし、注ぐための道具。
  • スケール(はかり):コーヒー豆とお湯の量を正確に測るためのもの。
  • コーヒーミル:コーヒー豆を挽いて粉にするための器具(豆で購入する場合に必須)

道具選び:良い選択が味を決める

ドリッパー:風味の方向性を決める

ドリッパーは、抽出されるコーヒーの味わいを決定づける重要な要素の一つ!

その形状によってお湯の通り道や速度が変わり、風味が大きく変化します。
主に2つのタイプを理解することから始めましょう。

形状による違い
  • 台形(カリタ、メリタなど)
    ・底に1つまたは3つの小さな穴が空いているのが特徴。
    お湯がドリッパー内に一定時間留まるため、抽出速度が比較的安定します。
    誰が淹れても味のブレが少なく、しっかりとしたコクとバランスの取れた味わいになりやすい傾向があります。
    ・安定した美味しさを求める初心者におすすめ
  • 円錐形(ハリオV60、コーノなど)
    ・底に大きな一つ穴が空いており、お湯を注ぐ速さで抽出スピードを自由にコントロールできます。
    淹れ手の技術が味に反映されやすく、すっきりとクリーンな酸味や、豆の持つ華やかな個性を引き出しやすいのが特徴です。
    ・探求心のある方や、いずれは自分だけの味を追求したいと考える方におすすめ

素材も様々ですが、初心者はまず、軽くて扱いやすく、安価で、かつ保温性も十分なプラスチック製から始めるのがおすすめです。

コーヒーミル:最も重要な「投資」

コーヒーミル:美味しいコーヒーを淹れる上で最も重要な道具
 ※ドリッパーやケトルに予算を割きがち…
理由:挽き目の均一性

コーヒーの抽出は、お湯がコーヒー粉の成分を溶かし出すプロセスです。

  • 〇良質な臼式(バー式)のミル
  • △安価なプロペラ式(ブレード式)ミル

・豆をすり潰すようにして挽くため、均一な大きさの粉を安定して作ることができます。
・均一な粉は、お湯に触れるすべての粒子からバランス良く成分が抽出され、雑味のないクリーンで美味しいコーヒーを作りやすくなります。

粉の大きさは微粉から粗い粒までバラバラ
・細かい粉:成分が出すぎてしまい「苦味」や「雑味」の原因
・粗い粒 :成分が十分に出きらず「酸味」や「味の薄さ」の原因
→それぞれの悪い部分が混ざり合った、ぼやけた味わいのコーヒーに…

限られた予算を配分する際は、他の道具を少しシンプルにしてでも、可能な限り良いコーヒーミルに投資するのがおすすめ

3,000円のドリッパーと3,000円のプロペラ式ミルよりも、1,000円のドリッパーと7,000円の臼式手動ミルの方が、圧倒的に美味しいコーヒーを淹れることができるのです。

初心者は手動の臼式ミルから始めるのがおすすめ!
→コストパフォーマンスに優れ、挽く時の香りや感触を楽しめる

ケトルとスケール:再現性を生む道具

  • ドリップケトル
    ・注ぎ口が細長く、鶴の首のようにカーブした「グースネック」タイプのケトルは、ハンドドリップにおいて必須に近い道具です。
    お湯を狙った場所に、狙った量だけ、細く静かに注ぐことを可能にし、これが均一な抽出を実現します。
  • デジタルスケール
    ・0.1gまたは1g単位で計測できるデジタルスケールは、妥協したくないところ。
    ・コーヒー豆は焙煎度合いによって密度が異なるため、メジャースプーンでの計量は非常に不正確です(深煎りの豆は浅煎りの豆より軽いため、同じ一杯でも重さが違う)
    豆の量とお湯の量を正確に測ることこそが、毎回安定して美味しいコーヒーを淹れるための確実な方法です。

予算別・最初の一式購入プラン

何から買えば良いか迷う方のために、具体的な2つの予算プランを紹介します。

自分好みの一杯を見つけるためのコーヒー豆入門

焙煎:浅煎り・中煎り・深煎りの違い

コーヒーの生豆は、そのままでは飲むことができず、加熱処理である「焙煎(ロースト)」を経て、初めて我々が知る香り高く味わい深いコーヒー豆へと生まれ変わります。
この焙煎の度合いが、コーヒーの風味を決定づける最も大きな要因です。
大きく分けて3つのカテゴリーを理解しましょう。

  • 浅煎り (Light Roast)
  • 中煎り (Medium Roast)
  • 深煎り (Dark Roast)

・焙煎時間が短く、豆の色は明るいシナモン色
豆が本来持つ果実のような酸味や華やかな香りが最も際立ちます。
苦味は少なく、すっきりとした軽やかな飲み口が特徴です。
豆の産地ごとの個性をダイレクトに感じたい場合におすすめです。

・日本で最も広く飲まれている焙煎度合い
・酸味と苦味のバランスが良く、豆本来の甘みやコクも感じられます。
多くの人にとって飲みやすく、迷ったらこれ

・焙煎時間が長く、豆の色は濃い茶褐色から黒に近い色
・表面にはコーヒーの油分が滲み出てツヤがあります。
酸味はほとんど感じられなくなり、ロースト由来のしっかりとした苦味と香ばしさ、チョコレートのようなコクが前面に出ます。ミルクとの相性も抜群です。

挽き目:粒度が味をコントロールする

焙煎度合いと並んで重要なのが、豆を粉にする際の「挽き目(粒度)」です。

挽き目の細かさが、お湯とコーヒー粉が接触する時間と表面積を決定し、それによって抽出される味の濃さや成分が劇的に変化します。

コーヒーに含まれる味の成分は、お湯に溶け出す速さが異なります。
「酸味」成分は最も速く溶け出し、次に「甘味」成分、そして最後に「苦味」成分がゆっくりと溶け出します。

挽き目が粗いと、お湯は粉の間を速く通り抜けるため、抽出時間は短くなります。
その結果、酸味成分は抽出されますが、甘味や苦味の成分が十分に出る前に抽出が終わってしまい、酸っぱく味の薄い「抽出不足」のコーヒーになります。

逆に、挽き目が細かいと、粉の密度が高まりお湯が通り抜けるのに時間がかかります。
その結果、酸味や甘味だけでなく、苦味成分まで過剰に抽出されてしまい、苦くて渋い「過抽出」のコーヒーになってしまうのです。

美味しいコーヒーを淹れる
=使用する抽出器具に合わせて挽き目を調整し、酸味・甘味・苦味の成分がバランス良く溶け出す最適な抽出時間を実現すること

挽き目と抽出方法の組み合わせ例

挽き方見た目・質感の目安味の傾向推奨される抽出方法
極細挽き
(Extra Fine)
上白糖やパウダー状非常に濃厚で強い苦味エスプレッソマシン、ターキッシュコーヒー
細挽き
(Fine)
上白糖とグラニュー糖の中間濃厚で苦味が主体、
酸味は少ない
マキネッタ(直火式エスプレッソ)、水出しコーヒー
中細挽き
(Medium-Fine)
グラニュー糖程度酸味と苦味のバランスが良いハンドドリップ、コーヒーメーカー、エアロプレス
中挽き
(Medium)
グラニュー糖と
ザラメの中間
やや軽やかで、苦味が抑えられ酸味が感じやすいサイフォン、ネルドリップ、フレンチプレスの一部
粗挽き
(Coarse)
ザラメ糖程度軽やかで、酸味が際立ち苦味は少ないフレンチプレス、パーコレーター、水出しコーヒー

最初の一歩:「ブラジル」から始めよう

数ある生産国の中から、最初に選ぶべき豆として、ブラジル産のコーヒー豆がおすすめ

突出した酸味や苦味がなく、ナッツやチョコレートを思わせるようなマイルドでバランスの取れた味わいがあります。

クセがなく誰にとっても飲みやすいため、コーヒー本来の甘みや香ばしさを知るには最高です。

また、世界最大の生産国であるため、品質が安定しており、手頃な価格で手に入りやすいのも魅力です。

他の産地も試してみよう

ブラジルでコーヒーの基本的な美味しさに慣れたら、他の産地も試してみましょう。
いくつかの代表的な産地の特徴を紹介します。

  • エチオピア
    コーヒー発祥の地
    ・紅茶やベリー、花を思わせるような、非常に華やかでフルーティーな酸味が特徴
  • コロンビア
    ・マイルドコーヒーの代名詞
    ・柔らかな酸味としっかりとしたコク、ナッツのような甘みのバランスが絶妙
  • インドネシア(マンデリンなど)
    ・大地やハーブを思わせるような、独特でスパイシーな風味
    ・重厚なコクと深い苦味が特徴で、酸味はほとんどありません。

おまけ:自家焙煎店(ロースター)を見つけよう

近くに「自家焙煎店(ロースター)」があればっぜひ行ってみましょう。

自家焙煎店は、ただ新鮮な豆を販売しているだけではなく、コーヒーのプロフェッショナルの方がいます。
あなたの好みや使っている器具に合わせて最適な豆を提案してくれる、最高の相談相手です。

どのような味を探しているかを聞いてみるのもいいでしょう。

基本のハンドドリップをマスターしよう

完璧な一杯のための黄金比レシピ

  • コーヒー豆: 15g (挽き目は中細挽き)
  • お湯: 240g (リンス用に別途用意)
  • お湯の温度: 90℃~95℃ (沸騰したお湯をケトルに移し1分ほど待つ)
  • 目標抽出時間: 2分30秒~3分

淹れ方の手順:7つのステップ

  1. 準備(セットアップ)
    ・お湯を沸かします。
    ・スケールの上にサーバーを置き、その上にドリッパーをセットします。
    ・ペーパーフィルターの接着部分を折り、ドリッパーに密着するようにセットしたら、少量のお湯を回しかけてフィルター全体を湿らせます(湯通し)。
    ・これにより、紙の匂いを取り除き、器具全体を温めることができます。
    ・サーバーに溜まったお湯は必ず捨て、スケールの表示を0に戻します。
  2. コーヒー粉をセット
    ・挽いたコーヒー豆15gをフィルターに入れ、ドリッパーを軽く揺すって粉の表面を平らにならします。
    ・再度、スケールの表示を0に戻します。
  3. 蒸らし
    ・タイマーをスタートさせると同時に、お湯を30g、粉の中心から外側へ円を描くように、すべての粉が湿るように優しく注ぎます。
    ・30秒~40秒待ちます。新鮮な豆であれば、この時にもこもこと粉が膨らむ「ブルーム」が見られます。これは豆内部の炭酸ガスが放出されている証拠で、このガスをしっかり抜くことで、お湯が豆の成分と均一に接触し、美味しい成分を効率よく引き出すための重要な工程です。
  4. 抽出(メインの注湯)
    ・蒸らしが終わったら、残りのお湯(210g)を2~3回に分けて注いでいきます。
    ・500円玉くらいの大きさで、中心からのの字を描くように、ゆっくりと一定のペースで注ぎます。フィルターの縁に直接お湯をかけないように注意しましょう。
    • 1投目:タイマーが40秒を指したら、120gになるまで注ぎます。
    • 2投目:サーバーに落ちるお湯の勢いが弱まってきたら、240gになるまで注ぎます。全体の注ぎ終わりが2分~2分30秒になるようにペースを調整します。
  5. ドリップ完了(ドローダウン)
    ・お湯を全て注ぎ終えたら、ドリッパー内のお湯が完全に落ちきるのを待ちます。
    ・全体の抽出時間が目標の3分前後になっていれば理想的です。
    ・お湯が落ちきったら、雑味が出る前に速やかにドリッパーをサーバーから外します。
  6. 仕上げとサーブ
    ・抽出されたコーヒーは、最初の一滴が最も濃く、最後は薄くなるため、サーバー内で層になっています。
    ・サーバーを軽く揺すって濃度を均一にしてから、温めておいたカップに注ぎます。
  7. 味わう
    ・まずは一口、ブラックで。温度が変化するにつれて、香りや味わいが変わっていくのを楽しんでみてください。

失敗から学ぶ:こんなときどうする?

  • 「味が薄い・水っぽい」と感じる場合
    • 原因抽出不足です。
      お湯がコーヒーの美味しい成分を十分に引き出す前に抽出が終わっています。
    • 解決策挽き目が粗すぎるかも。ミルを一段階細かく設定して、もう一度試してみてください。
  • 「苦すぎる・渋い・後味がザラつく」と感じる場合
    • 原因過抽出です。
      お湯がコーヒーの成分を必要以上に引き出しすぎて、雑味や不快な苦味まで溶け出しています。
    • 解決策挽き目が細かすぎるかも。ミルを一段階粗く設定してみましょう。お湯の温度が高すぎる場合も同様の現象が起きるので、少し冷ましてから淹れてみるのも有効です。
  • 「酸っぱい」と感じる場合
    • 原因抽出不足の一種です。
      コーヒーの酸味成分は最初に抽出されるため、その後の甘みやコクを引き出す前に抽出が終わると、酸味だけが突出して感じられます。
    • 解決策:「味が薄い」場合と同様に、挽き目を細かくするか、お湯を注ぐ時間を少し長くして、全体の抽出時間を延ばすことを試してみてください。

コーヒーの世界をさらに深く

挑戦!3つの異なるアプローチ

  • フレンチプレス
    最もシンプルで、豆の個性をダイレクトに味わえる抽出方法
    ・粗挽きにした豆を容器に入れ、お湯を注いで4分間浸し、金属フィルターをゆっくり押し下げるだけ
    ・ペーパーフィルターを使わないため、コーヒー豆が持つ油分(コーヒーオイル)まで余すことなく抽出され、非常に滑らかでコク深い、リッチな味わいになります。
  • エアロプレス
    ・空気の圧力を利用して短時間で抽出する、ユニークな器具
    ・注射器のような形状で、使い方次第でドリップのようなすっきりした味から、エスプレッソのような濃厚な味まで、幅広い表現が可能
    丈夫で持ち運びやすく後片付けも簡単なため、アウトドアや旅行先で本格的なコーヒーを楽しみたい方にも人気です。
  • 水出しコーヒー(コールドブリュー)
    ・粗挽きの豆をお茶パックなどに入れ、水に浸して冷蔵庫で一晩(8~12時間)置くだけ
    ・熱を加えないため、苦味や酸味の原因となる成分が溶け出しにくく、驚くほどまろやかで、甘みが際立つクリアな味わいになります。

コーヒー豆の正しい保存方法

どれほど良い豆を手に入れても、保存方法を誤ればその風味は日々失われていきます。

コーヒー豆の鮮度を奪う4つの敵は酸素・光・熱・湿気です。
これらから豆を守るための、最適な方法は豆を消費する期間によって決まります。

  • 短期保存(1~2週間以内に飲み切る場合)
    常温保存が最適
    ・キャニスターのような、光を通さず、密閉性の高い容器に入れ、直射日光やコンロ周りなどの高温多湿な場所を避けて保管
  • 長期保存(2週間以上かけて飲む場合)
    冷凍保存が最も効果的
    ・冷凍庫の低温環境は、酸化などの化学変化をほぼ完全に停止させ、鮮度を長期間保つことができます。
    ただし、最も重要な注意点は、冷凍庫から出し入れする際の結露を防ぐことです。→大きな袋のまま頻繁に出し入れすると、温度差で豆の表面に水分が付着し、劣化の最大の原因となります。
    →これを避けるため、購入したらすぐに1週間分など、一度に使い切る量に小分けにしてから冷凍するのが鉄則です。
    ※使う際は、冷凍庫から出した豆を、密閉したまま常温に戻してから開封・使用してください。
  • 冷蔵保存は避けるべきか?
    ・冷蔵庫は、他の食品の匂いを吸収しやすく、また日常的な扉の開閉による温度変化が大きいため、コーヒー豆の保存場所としては推奨されません

品質を保つための簡単メンテナンス

  • コーヒーミル
    ・刃や内部に残った古い微粉を付属のブラシなどでしっかりと掃除
    ・古い粉が残っていると、酸化して次の抽出時に嫌な風味の原因となります。
  • ドリッパー、サーバーなど
    ・使用後はすぐに水やお湯で洗い流すのが基本
    ・コーヒーの油分がこびりついてきたら、中性洗剤で優しく洗いましょう。
  • ケトル
    ・内部に水垢(白いミネラルの結晶)が付着してきたら、クエン酸を溶かした水を入れて沸騰させ、しばらく放置すると綺麗に落とすことができます。

おわりに:あなただけの一杯を見つけましょう

この記事を通じて、コーヒーを趣味として始めるための知識と技術、そしてその魅力の奥深さに触れてきました。

手軽に始められる一方で、どこまでも探求できる広大な世界が、コーヒーには広がっています。
豆を選び、香りを確かめ、お湯を注ぎ、味を確かめる…

カフェのバリスタが淹れる一杯を再現する必要はありません。
あなた自身が心から「美味しい」と感じる一杯を見つけてください。

一日の始まりを自分の好きな香りで彩ってみませんか?

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