節約も健康も叶う、最高の自己投資。今日から始める趣味の「料理・お菓子作り」入門

定番の趣味
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この記事でわかること
  • 料理やお菓子作りに必要な基本の道具と、趣味にかかる具体的な予算がわかります。
  • 初心者でも失敗しない簡単レシピや、「味が決まらない」といった悩みの解決策を解説。
  • 料理・お菓子作りの上達のコツを知り、長く続けるヒントが得られます。

毎日の食事をちょっとした楽しみに

キッチンに立つのが初めての方でも、道具の選び方から、失敗しないための簡単なレシピまでご紹介します。

料理・お菓子作りを趣味にする3つのメリット

料理やお菓子作りを趣味にすることは、単に食事を用意する以上の、メリットをもたらしてくれます。

健康の管理に役立つ

自分で料理をすると、食材や調味料を一つひとつ自分の目で見て選ぶことができます

旬の野菜をたっぷり使ったり、塩分や油を控えめにしたり。

自分の体調に合わせて、自分だけの健康的な食事を作れるのは、自炊ならではの大きなメリットです。

外食や市販のお弁当も手軽で美味しいですが、自分で栄養が管理できるのは料理ならではのメリットです。

お財布に優しい

食材を上手に使い切ったり、特売品を活用したりすることで、食費を大きく節約することができます。

最初は少し難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると計画的に買い物や調理ができるようになり、自然と無駄がなくなっていきます。

浮いたお金で、少し良い食材を買ってみたり、新しいキッチン道具を揃えたりするのも、趣味を続ける楽しみの一つになります。

人をもてなすことができる

作った料理やお菓子を誰かに「美味しいね」と言ってもらえるのは、何ものにも代えがたい喜びです。

家族や友人のために腕を振るったり、ホームパーティーで手作りのお菓子を披露したり。

料理・お菓子作りは、人とのコミュニケーションを深めるきっかけになります。

一人で楽しむ時間ももちろん素晴らしいですが、食卓を囲んで誰かと美味しい時間を共有することで、その喜びは何倍にも膨みます。

料理・お菓子作りを始める3ステップ

Step 1: 道具を揃える

最初から高価な道具をすべて揃える必要はありません。

まずは最低限必要なものからスタートし、趣味が本格的になってきたら、少しずつお気に入りを増やしていくのがおすすめです。

料理の基本道具
  • 包丁(三徳包丁)
    • 肉、魚、野菜など、何にでも使える万能な一本。
    • まずは18cm前後の標準的なサイズがおすすめです。
  • まな板
    • 軽くて扱いやすいプラスチック製木製のものがあります。
    • デザインで選ぶのも楽しいです。
  • フライパン(26cm)
    • 炒める、焼く、煮るなど、幅広く活躍します。
    • フッ素樹脂加工のものは焦げ付きにくく、初心者でも扱いやすいでしょう。
  • 鍋(片手鍋 18cm)
    • 味噌汁やスープ、少量の煮物、野菜を茹でるのに便利です。
  • ボウルとザル
    • 食材を混ぜたり、水にさらしたり、水切りをしたり。
    • サイズの違うものが2〜3個あると重宝します。
  • 計量カップ&計量スプーン
    • 正確な味付けの第一歩。レシピ通りに作るために必須のアイテムです。
  • 菜箸、おたま、フライ返し
    • 調理中の基本的な動作を支える名脇役たちです。
お菓子作りの基本道具
  • ボウル
    • 料理用と兼用でもOKですが、深めのものがあると混ぜやすいです。
  • 泡立て器
    • メレンゲを作ったり、生地を混ぜたりするのに使います。
  • ゴムベラ
    • ボウルについた生地をきれいに集めたり、混ぜたりするのに必須です。
  • はかり(キッチンスケール)
    • お菓子作りは材料の正確な計量が成功の鍵。
    • 1g単位で計れるデジタルスケールを用意しましょう。
  • オーブンまたはオーブントースター
    • クッキーや簡単なケーキなら、オーブントースターでも十分に作れます。

初心者のための道具選びのヒント
100円ショップディスカウントストアも賢く活用しましょう。
特にボウルやザル、ゴムベラなどの小物は、安価で質の良いものが見つかります。
包丁やフライパンは、実際に手に取ってみて、重さや持ちやすさを確認するのがおすすめです。

Step 2: 基本の調味料と材料を揃える

道具と並行して、基本の調味料も揃えておきましょう。多くの基本的な和食や洋食に対応できます。

  • さしすせそ: 砂糖、塩、酢、醤油、味噌。和食の基本です。
  • その他: サラダ油、ごま油、こしょう、料理酒、みりん。
  • あると便利: コンソメ、鶏がらスープの素、めんつゆ、ケチャップ、マヨネーズ。

Step 3: 最初のレシピを見つける場所

道具と材料が揃ったら、いよいよ作るものを決めます。
今は、初心者向けの分かりやすいレシピが簡単に見つかります。

  • レシピ動画サイト・アプリ
    • 「クラシル」「DELISH KITCHEN」など、動画で手順を確認できるサービスは、初心者にとって非常に心強い味方です。
  • レシピ検索サイト
    • 「クックパッド」など、膨大なレシピの中から作りたいものや使いたい食材で検索できます。
  • 料理本
    • 「初心者向け」「基本の料理」といったタイトルの本は、調理の基礎知識から丁寧に解説されていることが多いので、一冊手元にあると安心です。
  • YouTube
    • 多くの料理研究家やプロの料理人が、動画でコツを分かりやすく解説しています。

予算はどれくらい?

初期費用:2つのスタートプラン

  • プランA:激安スタートプラン(合計 約3,000円〜)
  • プランB:こだわりスタートプラン(合計 約10,000円〜)

【こんな人におすすめ】
「続くかどうかわからないし、とにかく安く始めたい」という方
・100円ショップやディスカウントストアを最大限に活用。

  • 包丁、まな板、フライパン、鍋など主要な道具
    • ホームセンターやディスカウントストアでセット品(2,000円〜)を探す。
  • ボウル、ザル、計量グッズ、菜箸など小物類
    • 100円ショップで揃える(10点買っても1,100円)

品質は価格相応ですが、「お試し」としては十分な機能を持っています。
まずは形から入らず、作る楽しさを体験することに集中できます。

【こんな人におすすめ】
「どうせなら、少し良いものを長く使いたい」という方
毎日の料理が楽しくなるような、定番のエントリーモデルを揃えます。

  • 包丁(3,000円〜)
    • よく切れる包丁は、料理のストレスを軽減し、楽しさを倍増させます。
  • フライパン(3,000円〜)
    • 少し厚みがあり、熱伝導の良いものを選ぶと、焼きムラができにくくなります。
  • 鍋(2,000円〜)
    • 使い勝手の良いサイズを一つ。
  • その他小物類(2,000円〜)
    • 調理器具メーカーの使いやすいものを選ぶ。

少し投資することで、道具への愛着が湧き、モチベーションの維持にも繋がります。

継続費用:日々の食材費と節約のコツ

総務省統計局の家計調査報告(2024年平均)によると、二人以上の世帯の1ヶ月の食費のうち外食費は15,633円であり、自炊中心の「調理食品」12,998円と比べ高くなっています。

出典:総務省(家計調査報告 〔 家計収支編 〕 2024年(令和6年)平均結果の概要)

  • 外食との比較
    • 1,000円のランチを自炊に切り替えれば、1食あたり300〜400円程度に抑えることも可能です。
    • 週に数回自炊するだけでも、節約効果が期待できます。
  • 節約のコツ
    • まとめ買いと作り置き
      • 特売日に肉や野菜をまとめ買いし、下ごしえや常備菜を作っておくと、平日の調理が楽になり、無駄なく食材を使い切れます。
    • 旬の食材を取り入れる
      • 旬の野菜や魚は、栄養価が高く、価格も手頃です。
      • 季節の味を楽しむことは、料理の醍醐味の一つでもあります。

学びの費用:無料から本格レッスンまで

  • 無料
    • レシピサイトや動画サイト、YouTubeなど、無料で質の高い情報が溢れています。
  • 書籍(1,000円〜)
    • 基本を体系的に学びたいなら、初心者向けの本を一冊持っておくと良いでしょう。
  • 有料アプリ・オンラインレッスン(月額500円〜)
    • クラシルやクックパッドにも有料プランがあります。
    • プロのテクニックを動画で学べたり、直接質問できたりするサービスもあります。
  • 料理教室(1回3,000円〜)
    • 先生から直接指導を受け、仲間と一緒に学ぶことで、モチベーションが上がります。

最初の一品を作るためのヒント

料理は「アート」、お菓子作りは「科学」

  • 料理はアート(芸術)
    • レシピはあくまで「指針」です。
    • 味見をしながら「もう少し塩を足そうかな」「この野菜も入れてみよう」と、自分好みに調整する余地があります。
    • 多少分量が違っても、美味しく仕上がることが多いのが料理の面白さ。
    • まずはレシピ通りに作り、慣れてきたら自由にアレンジを楽しみましょう。
  • お菓子作りはサイエンス(科学)
    • お菓子作りは、小麦粉のグルテン形成、砂糖の保水性や焦げ付き、卵の起泡性、膨張剤の化学反応など、各材料が科学的に作用し合って完成します。
      • そのため、分量や手順、温度を正確に守ることが成功の鍵とされています。
    • 特に初心者のうちは、レシピに書かれていることを忠実に守ることが成功への一番の近道。
    • 「砂糖を少し減らそう」「この材料は省略しよう」といったアレンジは、失敗の原因になりやすいので注意しましょう。
    • まずはレシピを完璧に再現することを目指してください。

料理初心者向け:超簡単おすすめレシピ3選

使う食材や工程が少なく、失敗しにくい定番料理から始めましょう。

  1. 豚の生姜焼き
    • 薄切り肉を使えば火の通りも早く、調理時間はわずか10分ほど。
    • タレの材料(醤油、みりん、酒、砂糖、おろし生姜)を先に混ぜておけば、あとは炒めた豚肉に絡めるだけで完成です。
  2. 鶏の照り焼き
    • 鶏肉の皮をパリッと焼くのが美味しく作るコツ。
    • 生姜焼きと同じく、タレを先に混ぜておきましょう。
  3. 肉じゃが
    • 少しだけステップアップした煮込み料理。
    • 野菜の切り方を練習するのにもぴったりです。
    • 「落し蓋」をすると味が均一に染み込み、より本格的な仕上がりになります。

お菓子作り初心者向け:超簡単おすすめレシピ2選

オーブンがなくても、オーブントースターやフライパンで作れる簡単なお菓子から挑戦してみましょう。

  1. 混ぜて焼くだけ!型抜きクッキー
    • 小麦粉やベーキングパウダーなどが予め配合されているホットケーキミックスを使えば、粉をふるう手間もなく、材料を混ぜて焼くだけでサクサクのクッキーが作れます
  2. フライパンで作るチーズケーキ
    • 実はフライパンでも、しっとり濃厚なチーズケーキが作れます。
    • 材料を順番に混ぜて、フライパンでじっくり蒸し焼きにするだけ。

よくある失敗と解決策Q&A

料理の失敗あるある

Q. どうしても味が決まらない…
A. まずはレシピ通りの分量を正確に計ることから始めましょう。
その上で味見をして、「何が足りないか」を考えます。
塩味が足りなければ塩や醤油を少し、甘みが足りなければ砂糖やみりんを少量ずつ加えます。
最後にこしょうやごま油で香りを足すと、味がぐっと引き締まります。

Q. いつも焦がしてしまう…
A. ほとんどの原因は「火加減が強すぎること」です。
レシピに指定がない限り、基本は「中火〜弱火」と心得ましょう。
特に、にんにくや生姜などの香味野菜を炒めるときは、焦げやすいので弱火が鉄則です。
調理中はコンロから離れず、「音」や「香り」の変化に注意を払うことも大切です。

Q. お肉が硬くなってしまう…
A. 加熱しすぎが一番の原因です。
特に鶏むね肉や豚肉は、火を通しすぎるとパサパサになりがち。
余熱で火を通すことを覚えましょう。
また、調理前に料理酒やヨーグルト、玉ねぎのすりおろしなどに漬け込んでおくと、酵素の働きでお肉が柔らかくなります。

お菓子作りの失敗あるある

Q. ケーキやパンがうまく膨まない…
A. いくつか原因が考えられます。

考えられる原因
  1. 計量が不正確
    • 「科学」であるお菓子作りでは、0.1gの差が結果を左右することも。
    • 必ずデジタルスケールで正確に計りましょう。
  2. 材料の温度
    • レシピに「常温に戻す」とあれば必ず守ります。
    • 冷たいままだと、生地がうまく混ざりません。
  3. ベーキングパウダーや酵母が古い
    • これらは時間と共に膨らむ力が弱まります。
    • 開封後はなるべく早く使い切りましょう。

Q. クリームや生地が分離してしまう…
A. 材料の温度差が原因であることがほとんどです。
例えば、冷たい生クリームに、溶かした熱いチョコレートを一度に加えるなど、急激な温度変化は分離のもと。
少しずつ加えて、丁寧になじませていくのがポイントです。

「もう面倒!」を乗り越える段取り術

料理が面倒に感じるのは、段取りがうまくいっていないからかもしれません。以下の3つを意識するだけで、驚くほどスムーズになります。

  1. 最初にレシピを全部読む
    • 全体の流れを把握し、ゴールをイメージします。
  2. 先に材料を全部切って、調味料も混ぜておく
    • 調理を始めてから慌てることがなくなり、心に余裕が生まれます。
  3. 使った道具はすぐに洗う
    • 作業スペースが常に確保され、最後の後片付けも楽になります。

もっと楽しく、もっと美味しく。趣味として長く続けるヒント

上達への道:小さな成功を積み重ねる

何事も、上達を実感できると楽しくなってくるものです。

  • まずは「得意料理」を一つ作る
    • 何度も同じレシピ(例えば「豚の生姜焼き」)を繰り返し作ってみましょう。
    • 回数を重ねるうちに、自分なりの火加減や味付けのコツが掴めてきます。
    • 「これだけは自信がある」という一品ができると、それが大きな自信となり、他の料理に挑戦する意欲も湧いてきます。
  • 盛り付けを意識してみる
    • 完成した料理を、素敵なお皿に盛り付けてみましょう
    • 彩りにパセリやミニトマトを添えたり、高さを出すように意識したりするだけで、いつもの料理が見違えるほど美味しそうに見えます。
    • 「目でも味わう」という感覚が、料理の楽しさを一層深めてくれます。

モチベーション維持のコツ

  • 料理の記録をつける
    • 作った料理の写真を撮って、SNSやブログ、noteなどに記録しておくのもいいでしょう。
    • 自分の成長が一目でわかり、達成感が得られます。
    • 他の人からの「いいね!」やコメントも、嬉しい励みになるでしょう。
  • 季節の食材を楽しむ
    • 春には筍や菜の花、夏はトマトやきゅうり、秋はきのこや秋刀魚、冬は大根や白菜。
    • スーパーに並ぶ食材から季節の移ろいを感じ、旬の味を食卓に取り入れることは、日本の豊かな食文化を味わうことでもあります。
    • マンネリを防ぎ、料理のレパートリーを自然と広げてくれるでしょう。

おすすめブランド&学びの場

キッチン道具をアップグレードするなら

お気に入りの道具があるとキッチンに立つのも楽しくなるでしょう。
ブランドの一例を紹介します。

  • 日本の機能美「貝印 SELECT100」
    • 多くの料理好きから支持される、シンプルで使いやすいシリーズ。
    • 特にピーラーやスライサーなどの小物は、一度使うと手放せなくなるほどの快適さです。
  • 憧れの鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」「ル・クルーゼ」
    • 高い密閉性と優れた熱伝導・蓄熱性を持ち、食材の味を凝縮させる性能で知られる鋳物ホーロー鍋のトップブランドです。
    • 煮込み料理が驚くほど美味しく仕上がります。
    • 高価ですが長く使える一生モノとして、自分へのご褒美に。
  • 丁寧な暮らしを彩る「野田琺瑯」
    • 保存容器でありながら直火やオーブン調理にも対応する多機能性で人気を博しています。
    • 作り置きした料理をそのまま食卓に出せる美しさも魅力です。

さらに深く学びたいなら

  • 料理教室(ABCクッキングスタジオなど)
    • 全国にスタジオがあり、初心者向けのコースも充実しています。
    • 同じ趣味を持つ仲間と出会えるのも、対面レッスンならではの楽しさです。
  • オンライン料理教室(ストアカ、CLASS101など)
    • 自宅にいながら、プロのシェフや人気の料理研究家から直接学べます。
    • 自分のペースで進めたい、特定のジャンルを深めたいという方におすすめです。

まとめ:趣味と実益を兼ねるなら料理・お菓子作り!

ここまで、料理・お菓子作りを始めるための具体的なステップをご紹介してきました。

最初はレシピ通りにいかないこともあるでしょう。

しかし、学び(インプット)と実践(アウトプット)を繰り返していくことで確実に上達し、それを味や見た目として確実に感じられることも料理・お菓子作りの魅力です。

楽しさを感じつつ、生活にも役立つ趣味として始めてみるのはいかがですか?

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