読書【まずはここから】

まずはここから
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一生モノの趣味「読書」で、自分だけの豊かな時間を見つけよう

「読書」をするメリット

新しい知識が得られる

「読書」の最大のメリットといえば、やはり新しい知識が得られるということでしょう。

日常生活の困りごとから、1人の偉人の人生まで。

インターネットの時代でも、深い情報を得るには本が最適といえるでしょう。

また、本を通して得た知識は、物事を見る解像度を上げてくれます。

今まで何気なく見ていた景色やニュースが、その背景を知るだけで少し違って見えてくる。

そんな知的な好奇心を満たしてくれるのが、読書の大きな魅力の一つです。

リラックス効果

静かな空間で本に没頭する時間は、心を落ち着かせてくれます。

2009年のイギリスのサセックス大学の研究チームが実施した研究では、わずか6分間の読書でも、音楽を聴いたり散歩をしたりする以上に、ストレスが軽減されるという結果も出ています。

https://www.telegraph.co.uk/news/health/news/5070874/Reading-can-help-reduce-stress.html
【研究方法】
被験者の心拍数や筋肉の緊張を測定し、様々なリラックス方法のストレス軽減効果を比較しました。
【研究結果】
読書は最も効果が高く、わずか6分間でストレスレベルを68%も軽減させることが示されました。
これは、音楽鑑賞(61%)、紅茶を飲むこと(54%)、散歩(42%)などを上回る数値でした。

物語の登場人物に感情移入したり、著者の考えに深く頷いたり…。
ページをめくるうちに、日々の悩みや疲れを忘れ、心がふっと軽くなるのを感じられるかもしれません。

仕事や人間関係にも役立つ?読書の「隠れたメリット」

読書の効果は、プライベートな時間だけにとどまりません。

様々な文章に触れることで、言葉の引き出しが増え、自分の考えをより正確に伝えられるようになります(語彙力・表現力)。

また、自分とは違う価値観や人生に触れることで、他人の立場を理解する力が養われ、コミュニケーションがより円滑になることも。

ビジネスにこう役立つ!
  • 語彙力・表現力
    • 報告書の作成、プレゼンテーション、交渉など、ビジネスにおけるあらゆるコミュニケーションの質を高めます。
  • 他者の立場や感情を理解する能力
    • チームワーク、リーダーシップ、顧客との関係構築において不可欠です。

こうした力は、仕事の場面や日々の人間関係においても、きっとあなたの助けとなってくれるでしょう。

読書初心者でも大丈夫!失敗しない本の選び方

「読書を始めたいけど、どの本を選べばいいか分からない」というのは、誰もが通る道です。

ここでは、難しく考えずに、楽しみながら最初の一冊を見つけるための、ちょっとしたコツをご紹介します。

「読むべき本」より「心から好きなこと」で選ぼう

読書を始める上で一番大切なのは、「楽しい!」と感じることです。

難しい名作や、誰かが「読むべきだ」と言っていた本から始める必要は全くありません。

まずは、あなたが心から「好き」だと思えることや、興味があるジャンルから選んでみましょう。

例えば、好きな映画ドラマの原作本応援しているスポーツ選手の自伝趣味のキャンプや料理に関する本など、何でもOKです。

すでに知っている世界が舞台だと、内容もすんなり頭に入ってきて、読書へのハードルをぐっと下げてくれます。

迷ったら、本屋さんが選んだ「本屋大賞」をチェック

それでも迷ってしまうなら、本のプロである書店員さんたちの力を借りましょう。

全国の書店員さんが「本当に売りたい」と思った本を選ぶ「本屋大賞」の受賞作は、面白さと読みやすさが保証された作品です。

物語に引き込まれ、あっという間に読み終えてしまうような一冊に出会えるかもしれません。

まずはこの一冊から!ジャンル別おすすめ本

前の章でご紹介した選び方を踏まえ、具体的な作品をいくつか挙げてみます。

もちろん、ここに挙げた以外にも面白い本はたくさんありますので、あくまで「最初の一冊」を選ぶためのヒントとして参考にしてください。

物語の世界にどっぷり浸りたいあなたへ(小説)

  • 東野圭吾さんのミステリー
    • 巧みなストーリー展開と、あっと驚く結末で、ページをめくる手が止まらなくなります。
    • 『容疑者Xの献身』などが有名ですが、読みやすい作品が非常に多いです。
  • 小川洋子さん『博士の愛した数式』
    • 記憶が80分しか持たない数学者と、その家政婦親子の心温まる交流を描いた物語。
    • 穏やかで優しい時間が流れ、読んだ後に心が温かくなる一冊です。
  • 星新一さんのショートショート集
    • 一つ一つのお話が数ページで完結するので、通勤時間などの短い時間でも気軽に楽しめます。
    • 少し不思議で、どこかブラックなユーモアに満ちた世界観がクセになります。

新しい知識や考え方に触れたいあなたへ(小説以外)

  • 岸見一郎さん・古賀史健さん『嫌われる勇気』
    • アドラー心理学をテーマにしており、哲学者と青年の対話形式で話が進むので、まるで二人の会話を聞いているかのようにサクサク読み進められます。
    • 人間関係の悩みを軽くしてくれるヒントが見つかるかもしれません。
  • さくらももこさんのエッセイ
    • 日常の中にある「面白いこと」を見つける天才、さくらももこさん。
    • くすっと笑えて、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる文章は、疲れた心を優しくほぐしてくれます。

読書を日常にする3つのコツ

「1日5分」からでOK

一番の挫折の原因は、最初に目標を高く設定しすぎることです。

「1週間に1冊読む!」といった目標ではなく、「1日に5分だけ本を開く」「毎日、最低1ページは読む」といった、どんなに疲れていても達成できるくらい小さな目標から始めましょう。

「朝のコーヒーを飲みながら」など、いつもの習慣にプラスする

「時間があれば読もう」と考えていると、読書はつい後回しになりがちです。

そこでおすすめなのが、すでにある毎日の習慣に、読書を「セット」にしてしまう方法です。

例えば…
  • 「朝のコーヒーを淹れたら、10分間読む」
  • 「電車に乗ったら、スマホの前にまず本を開く」
  • 「夜、ベッドに入ったら5分だけ読む」

というように、「〇〇をしたら、読書をする」という自分だけのルールを決めてみましょう。

これを繰り返すうちに、意識しなくても自然と本を手に取るようになります。

読書中は、スマホを少しだけ遠くに

いざ本を読み始めても、スマートフォンの通知が気になって集中できない…という経験はありませんか?

読書をすると決めた時間は、思い切ってスマートフォンの電源を切るか、すぐに手が届かない別の部屋に置いてみましょう。

テレビを消し、静かな環境を整えるだけで、驚くほど本の世界に没頭しやすくなります。

もっと読書が楽しくなる!便利なサービス&ツール

最近は、本の楽しみ方も多様化しています。

あなたのライフスタイルに合った方法を見つけることで、読書はもっと身近で手軽なものになるでしょう。

紙、電子、耳で聴く?あなたに合った読書スタイルを見つけよう

どの読書スタイルにも、それぞれの良さがあります。

  • 紙の本
  • 電子書籍
  • オーディオブック(耳で聴く読書)
  • ページをめくる感触や、読み終えた本が本棚に並んでいく満足感は、紙の本ならではの魅力です。
  • 目に優しく、充電を気にする必要もありません。
  • スマートフォンや専用のリーダーに何千冊もの本を入れて、どこへでも持ち運べます
  • 紙の本より少し安く購入できることが多く、読みたいと思ったらすぐにダウンロードして読み始められるのが便利な点です。
  • 通勤中や家事をしながら、運動中など、「ながら時間」を読書タイムに変えてくれる優れものです。
  • プロのナレーターが読み上げてくれるので、物語の世界にすっと入り込めます。

図書館やサービスの無料体験を賢く使って、気軽に始める

「読書を始めたいけど、あまりお金はかけたくないな」という方もご安心ください。

無料で本を楽しむ方法はたくさんあります。

  • 図書館を利用する
    • 一番のおすすめは、やはり地域の図書館です。
    • 新刊から専門書まで、無料で借りることができます。
    • 最近では、電子書籍の貸し出しサービスを行っている図書館も増えています。
  • 読み放題サービスの無料体験
    • Amazonの「Kindle Unlimited」や「Prime Reading」といったサービスには、30日程度の無料体験期間があります。
    • 期間中に解約すれば料金はかからないので、色々な本を気軽に試すチャンスです。

読んだ後も楽しい!一歩進んだ本の楽しみ方

簡単な感想をメモするだけで、記憶に残りやすくなる

せっかく本を読んで心が動かされたのに、時間が経つと内容を忘れてしまうのは少し寂しいですよね。

そんな時は、簡単な感想をメモに残すのがおすすめです。

「この一文が心に残った」「主人公のこの行動に驚いた」など、一言だけでも大丈夫。

読んだ内容を自分の言葉で書き出す(アウトプットする)行為は、情報を能動的に処理することになり、単に読むだけよりも記憶に定着しやすくなります

スマートフォンアプリの「ブクログ」「読書メーター」を使えば、読んだ本の記録を簡単に管理でき、他の人の感想を読む楽しみも生まれます。

仲間と語り合う「読書会」で、新しい発見も

もしあなたが「誰かと本の感想を共有したいな」と感じたら、読書会に参加してみるのも一つの手です。

同じ本を読んでも、人によって全く違う視点や感想を持っていることに驚かされるはず。

自分一人では気づけなかった物語の奥深さに触れることができ、読書の世界がさらに広がります。

少し勇気を出して参加してみると、本を通じた新しい出会いが待っているかもしれません。

開催場所
  • 地域の図書館や書店でイベントが開催されていることがあります。
  • 最近ではオンラインの読書会もたくさん開かれています。

まずは1ページから本を開いてみませんか?

近所の図書館のサイトを覗いてみたり、本屋さんに立ち寄って、表紙が気になった一冊を手に取ってみたり。

読書の始め方は人それぞれです。

この記事で少しでも読書に興味が出たのであればこんなに嬉しいことはありません。

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